トップページ | 2006年3月 »

2006年2月28日 (火)

日本人のように不作法なモンゴル人。

あの堺屋太一先生が日経朝刊でチンギス・ハーンを主人公とする歴史小説の執筆を開始した。なぜ今チンギス・ハーンを描くのか、には先生のご事情がある。

先生の数多あるお仕事の一つに、チンギス・ハーン政権誕生800周年記念イベントのプロデューサーをされているのだ。(この情報はTBS「がっちりマンデー」<2005年9月11日放送分>からいただきました)

たしかに、吉川弘文庫の世界史年表に、(1206年テムシン、ナイマン部を滅ぼし、チンギス汗と称す)と書いてある。

そうなのだ、これは堺屋先生のメディアミックスなのである。

いやいや、先生の凄い所は、(TBS「がっちりマンデー」<2005年9月11日放送分>によると)H.I.S会長の澤田秀雄氏が買い取った旧国営銀行(現「ハーン・バンク」)の1年定期(一年の金利が14.4%!)に身銭を切って預金されているそうな。

この世界中から観光客を呼び込もうという一大イベントがもし失敗したら、モンゴル国内は不況となり、「ハーン・バンク」も破綻して、定期預金も返ってこないかもしれない。将に背水の陣を敷いて進んでおられる。

堺屋先生だけではない、メディアミックスの本家本元、角川春樹氏が「蒼き狼~地果て海尽きるまで~」という映画を製作されるとのこと。2006年、モンゴルから目が離せない。

…ところが、現在のモンゴルについては、お相撲さんの活躍ぐらいしか知らない。あれ、どーなってるんだっけ?と言う時の本である。

現役の駐日モンゴル大使であるザンバ・バトジャガル氏が執筆されている。前半はモンゴルの歴史とか、ご自身の略歴とか、いま一つ集中できないのだが、後半のモンゴルと日本の比較文化論は面白い。同じモンゴロイドであるが、遊牧民族と農耕民族ではかなり違うようである。さらに、ご本人が気象学者であるので、地球温暖化へのコメントが熱い。

日本人のように不作法なモンゴル人 Book 日本人のように不作法なモンゴル人

著者:ザンバ・バトジャルガル
販売元:万葉舎
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月24日 (金)

ブッダとそのダンマ

いやー、読みこなすのに苦労しました。新書なのに、細かい字で1ページに2段だもの。かなり時間がかかりました。

この本の著者はアンベードカル。インドの人です。知らない人でしょ。私も最近まで知りませんでした。この人がどういう人かは、検索してください。興味があれば、同じ光文社新書から「アンベードカルの生涯」という本が出ています。

内容は、ブッダの生涯とその思想の叙述です。ただ、著者アンベードカルの思想が色濃く反映されています。その点では我々が知っているブッダとは少し違います。 

ここに出てくるブッダは徹底した平等主義者で、霊魂を信じていません。当然前世からのカルマを否定し、いわゆる死後の世界についてはダンマ(仏法、道徳性、その他いろいろな意味で使われています)とは無関係だとしています。そして、「アヒンサー(不殺生)」について、「殺生が善を悪から救う最後の手段でありうる可能性をも否定したわけではない」と述べています。

私達が知っているブッダとはかなり違います。ただ、アンベードカルの境遇、人生、思想を考えると、このブッダも有りかも知れません。

「それで宗教と言えるのかよー。」という批判が出てくるでしょう。私も孔子様の教えに近いかなと思います。ご自身で確かめてみて下さい。

蛇足1

光文社新書って、「下流社会」みたいなウケ狙いの本も出しますが、読む人は少ないでしょうけれども、残して置く必要のあるこうした本を出版して下さっているので、良しとしましょう。

蛇足2

佐々井秀嶺師(この人も最近まで知りませんでした)の跋文がすごい!黙読するより音読した方が数倍いいです。正に「声に出して読む日本語」ですね。私もカミさんと娘に朗読して聞かせましたが、「何言ってるのかさっぱり分からない!」と却下されました…。

蛇足3

最近、「ポジティブ思考を続けるとツキがやってくる」という本が流行りです。その中に、「これを魂と呼ぶ人がいます」「前世からのカルマがあるかも知れませんが、それは変えられます」という内容のものがありました。断定していないところがまた曲者ですが、「そんなことはブッダは言っていないと解釈している人がいる」と頭に入れておくだけで、マインドコントロールから抜けやすくなります。

ブッダとそのダンマ Book ブッダとそのダンマ

著者:B.R.アンベードカル
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

アンベードカルの生涯 Book アンベードカルの生涯

著者:ダナンジャイ・キール
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

下流社会 新たな階層集団の出現 Book 下流社会 新たな階層集団の出現

著者:三浦 展
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月14日 (火)

鼻炎の季節始まる。

バレンタインデーであるが、いきなり尾籠な話。

少しずつ暖かくなって、だんだん鼻がムズムズしてきた。いよいよスギ花粉の季節である。例年、日本ベーリンガーインゲルハイム社さんの「アレジオン」錠10mgをお医者さんに処方してもらっている。

そうそう、去年は花粉の量が多すぎて、飲み薬だけでは足らず、点眼薬、点鼻薬をもらって、まるで花粉を洗い流すかのようにガンガン使ったっけ。今年は去年ほどひどくないとか。
実はこのお医者さんが自宅から遠いので、自宅近くで「アレジオン」もしくはこの薬の成分である塩酸エピナスチンを成分とする薬をだしてくれる医院がないかなー、なんて調べていたら、「アレジオン」は先発薬なので薬価が一番高く、既に同成分で安いジェネリック医薬品が出回っているらしい。

(平松皮膚科医院(静岡市)様のHPを参考にさせていただきました。)

http://www2.tokai.or.jp/hiramatu/

----------------------------
この先生のHPを訪問すると分かるのだが、本業の傍ら各地のいぼとり地蔵様の調査をされている。
また、医薬品の薬価をHPで公表している。いわゆる民間療法を頭から否定せず、また公表することで不利益になるかもしれない薬価を敢えてされている姿勢を見ると、どうせ一年に一回はお世話になるのであるから、こういう先生に「ホームドクター」になっていただきたいものだ、と思う。
----------------------------

これを知ったら、さっきまでは「ちょっと遠いから近くの病院でいいところないかなー」のレベルだったのが、「絶対アレジオン以外の安い薬を出してくれる先生を見つけるぞ!」に変わってしまった。

ちなみにカミさんも花粉アレルギーらしいのである。彼女の場合は一旦空咳が出るとなかなか止まらなくなってしまうのである。ただ、彼女の場合は1月下旬から始まって、スギ花粉症が始まる2月下旬頃には治まってしまう。どうもスギ花粉が犯人ではないらしい。1月から飛び始める花粉アレルギーの原因となる植物はスギとハンノキということなのだが、ハンノキ花粉症に多く併発されるリンゴ・モモの口腔アレルギーがないので、ハンノキではないかもしれない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月13日 (月)

「だれも沖縄を知らない 27の島の物語」

「だれも沖縄を知らない 27の島の物語」(森口 豁、筑摩書房)

漫然と沖縄に憧れていて、いずれは沖縄に移住したいなどと夢想している。ただの夢に過ぎないのだが。
実際の沖縄は、グルメ番組、旅番組で紹介されるイメージとは違うだろうということを確認したくて、読んでみた。

沖縄は、基地問題だけでなく、過疎化、地域内住民間の対立、その他の問題が複雑に絡み合っている。特に、最後の章で紹介される「老人ホームに収容されて、故郷の島に帰ることもできず死んでいく老人が増えている」状況には驚かされた。「おじぃ、おばぁが元気で楽しく暮らす美ら島」という私の中のイメージが崩れてしまった。

それでもまだ、憧れは消えない。そうだ、まだ一度も訪れていないんだ。やっぱり行かなきゃ。

そうそう、沖縄でも1~2月は曇りの日が多くて、結構寒いそうです。

だれも沖縄を知らない 27の島の物語 だれも沖縄を知らない 27の島の物語

著者:森口 豁
販売元:筑摩書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

トップページ | 2006年3月 »